E-Flowの提供価値

Our Value

AIを搭載した分散型サービスプラットフォーム

ケービップス プラス

K-VIPs+のポイント

ポイント01


デマンドサイドリソースに留まらず、系統蓄電池や再エネ電源など、多様な設備の運用受託・取引代行を通じ、価値の最大化が可能。

ポイント02


独自のAIアルゴリズムを用いて市場動向を正確に予測し、最適な取引を実現。

01

K-VIPs+の特徴

より豊かな社会のために。
アグリゲーション機能を最大限活用する新しい試み

K-VIPs+は、新規に開発した独自のAIアルゴリズムを搭載する分散型サービスプラットフォームです。
全国に広がる多様な分散型エネルギーリソースを一元管理し、創出した電気価値(kW、kWh、⊿kW)を容量市場・需給調整市場・卸電力市場などから最適な市場を選定し、取引を行います。
さらに、K-VIPs+は市場予測システム等、更なる機能の高度化を図るとともに、様々なリソースの運用を通じて獲得したデータの活用や、今後成長が期待される生活・産業分野の情報プラットフォームと連携することで、新たなサービスの創造や社会課題の解決にも貢献していきます。

K-VIPS+の特徴のイラスト

02

「K-VIPs+」が切り開く新たな世界

VPPリソースの拡大のイメージ

VPPリソースの拡大

現在みなさまと連携を進めている産業用、業務用のVPPリソースに加え、蓄電池、空調、給湯器、EV等、生活を取り巻く様々な機器をVPPリソースとして活用することを目指し、さまざまなリソースアグリゲーター(※)と連携を図っていきます。
リソースアグリゲーターのサーバとK-VIPs+との連携には、汎用的な技術であるOpenADRやWebAPIを利用することで、より多くのリソースと素早く連携することを目指します。

(※)リソースアグリゲーター:需要家とVPPサービス契約を直接締結してリソース制御を行う事業者

VPPリソースの拡大のイメージ

VPPリソース価値の最大化

K-VIPs+は容量市場や需給調整市場、卸電力市場等に加え、今後開設される電力市場に対応するシステムとして構築していきます。
また、これらの市場での活用に加え、多様な分散型エネルギーリソースから創出した電気価値を取引する様々なサービスに対応していくことで、リソースアグリゲーターやリソースを提供いただいたみなさまとともに、新たな価値の創造を目指していきます。

VPPリソースの拡大のイメージ

複数分野のプラットフォームとの連携

K-VIPs+は、今後成長が期待されるモビリティなどの新しい分野をはじめ、さまざまな分野のプラットフォームと連係することで、エネルギー領域に留まらない幅広い事業領域にわたる新サービスにも利用できるプラットフォームとなることを目指します。

さらに、従来にはない新しい融合サービスの創造のみならず、エネルギー利用効率の向上や再生可能エネルギーの拡大、非常時のレジリエンスの強化など、社会や地球環境への課題解決にも貢献していきます。

【モビリティとの連携例】
モビリティ分野と組み合わせることで、人流を予測・制御して消費電力のムラを無くしたり、地域の電力需給の安定化のためにEVをDRリソースとして活用したりすることで、双方の分野に関する設備投資コストを抑制するなど、より広範な応用が期待できると考えています。

モビリティとの連携例のイラスト

E-Flowは「K-VIPs+」を活用し、
複数の電力市場において最適な運用を行います。

電力市場について


容量市場とは

容量市場とは、従来の卸電力市場で取引されている「電力量(kWh)」ではなく、「将来の供給力(kW)」を取引する市場です。将来必要な供給力(電源)を効率的に確保するために、諸外国で広く導入されている容量市場が2020年度に創設されました。
具体的には発電所等の供給力に対し、長期的な投資回収の予見性を持たせることで、市場原理により適切な電源構築を行い、中長期的に必要な供給力等を確保するための仕組みです。

容量市場が創設されることになった背景

電力自由化やFIT制度の導入による再生可能エネルギーの拡大により、電力会社をとりまく環境は大きく変化しましたが、引き続き、安定供給を維持するには多様な電源(発電所)を持ち、供給力を安定化させることが必要です。

容量市場の背景イラスト

電源の新規建設やリプレースを行うためには、長い期間が必要ですが、先行きの見通しが立たないと事業はなかなかすすみません。この状態を放置すると電源への投資が適切に行われず、安定供給が損なわれ、それにともなう電気料金の高騰が起きる可能性があります。
そこで、
① あらかじめ必要な供給力を確実に確保すること
② 電気の市場価格の安定化を実現することで、電気をご使用いただくお客さま全体へもメリットをもたらすこと

を目的に容量市場は創設されることになりました。

容量市場の全体スケジュール

現在、調整力公募(電源Ⅰ’)にご参加いただくお客さまの場合、容量市場においても同様にご参加いただけます。デマンドレスポンスでご参加いただいているお客さまは、2023年度までは調整力公募、2024年度からは容量市場への参加により報酬を受け取ることが可能です。
調整力公募は例年、次年度向きの募集が前年度にございますが、容量市場は長期的な予見性確保の観点からメインオークションは4年前、電源の実効性を確認するテストは2年前に行うことになるため、容量市場は調整力公募に比べ、お客さまと参加に向けての合意を早期に行う必要がございます。

容量市場の全体スケジュールのイラスト

容量市場の仕組み

容量市場は、電力広域的運営推進機関(広域機関)が実需給年度の4年前に全国で必要な供給力を一括で入札により確保します。

容量市場の仕組みのイラスト

容量市場の落札価格

約定価格は、原則として落札された電源のうち最も高い応札価格とし、応札価格が単一の約定価格となるシングルプライス方式で決定されます。

容量市場の仕組みのイラスト

需給調整市場とは

需給調整市場とは、「調整力(⊿kW)」を取引する市場です。停電や設備機器への支障を発生させないように、電気は常に需要と供給を一致させる必要があります。この需要の変化に合わせて発電所等で需要と供給を一致させるために必要な電力を「調整力」といいます。この「調整力」を使い安定供給を担う役割を各地域の一般送配電事業者(TSO)が担っています。

需給調整市場とはのイラスト

需給調整市場創設

2016年4月のライセンス制導入に伴い、各TSOが公募入札により調整力を調達してきました(調整力公募)。
2021年4月からは、この調整力を「需給調整市場」という全国一体的な市場で取引する制度が開始されます。様々な事業者が一つの市場に参加することで、価格競争が促進され、調整力を確保するための費用の低減が期待されています。
また、需給調整市場においては、需要側であるお客さまのエネルギーリソースを活用したDRを取引できる商品区分も用意されています。

需給調整市場創設のイラスト

需給調整市場で取引される商品

需給調整市場で取引される商品区分は大きく5つあり、応動時間の最も遅い三次調整力②が2021年4月から取引が開始され、順次、より応動時間の速い調整力へ商品が拡大されていく予定です。

需給調整市場の制度検討状況についてはこちら(送配電網協議会HP)▼

https://www.tdgc.jp/jukyuchoseishijo/outline/
需給調整市場の取引商品区分の図

卸電力市場とは

卸電力市場とは、「電力量(kWh)」を取引する市場です。電力自由化の流れを受けて2003年に設立され、1日を電力の計量単位(30分単位)で分割し、48個の個々の商品として電力量の取引を日々行っています。
電力卸市場には主に「スポット市場(一日前市場)」と「当日市場(時間前市場)」などがあります。
市場により、商品や取引期間、約定価格の決定方法が異なります。最低取引単位は1コマ(30分)あたり50kWhとなります。

JEPXのイメージ

スポット市場(一日前市場)

  • スポット市場は、翌日に発電または販売する電力を前日10時までに入札し売買を成立させるもので、1日分の48コマから入札コマを選びます。
  • 価格は「シングル・プライス・オークション」という方式で約定価格や約定量が決定されます。
  • スポット市場は日々の電力需要と供給状況や、季節によって市場価格が変動します。

当日市場(時間前市場)

  • 当日市場は、1日前計画策定後に発生した発電不調や気温変化による発電・需要の調整の場として、電気の取引を行います。
  • スポット市場が1日分48コマを一斉に計算するのに対して、当日市場では30分単位の商品ごと時間優先・価格優先でザラ場取引されます。