系統用蓄電池のマルチユース運用開始について

~AI活用による複数市場での蓄電池の最適運用~

                          2024年9月18日

E-Flow合同会社

 当社は、2024年9月に、系統用蓄電池の運用において需給調整市場へ参画いたしました。当社はAIを活用したシステムにより、卸電力市場、需給調整市場における日々の市場動向を踏まえ、最適な市場取引を行います。複数市場に参加するマルチユースによって、当社がアグリゲーターとして運用している系統用蓄電池の収益の最大化と電力需給安定化への貢献を目指します。また、今後、容量市場も実需給年度※1より参画し、計3つの電力取引市場で系統用蓄電池を運用いたします。

 当社は、関西電力におけるVPPの実証事業での成果や当社発足以前から行ってきたアグリゲーター事業における市場取引のノウハウを活かし構築した、分散型サービスプラットフォーム「(ケー)VIPs(ビップス)+(プラス)」を基盤として運用を行っております。K-VIPs+は、株式会社エクサウィザーズ(以下、「エクサウィザーズ」)と共同開発したAIを搭載しており、日々の入札計画案や、各市場での落札結果に基づく最適な充放電計画を策定します。当社は、エクサウィザーズに加え、K-VIPs+のシステムベンダーである住友電気工業株式会社と共に、今後も更なる収益向上や電力制度変更への対応のために、システムの改修・高度化を絶え間なく続けてまいります。

 当社は、このK-VIPs+での最適運用によって2030年時点での系統用蓄電池の運用設備容量1GWを目指します。

 当社は、事業活動を通じて、カーボンニュートラルの実現や電力需給の安定への貢献と共に、関西電力グループ一体となって、お客さまと社会のお役に立ち続けてまいります。

                                 以 上

※1 容量市場は実需給年度の4年前にメインオークションがあり、発動指令電源の場合、実需給年度に参加するためには2年前に実効性テストを受検する必要がある。

系統用蓄電池のマルチユース運用開始について


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